プロフィール
台湾の首都、台北出身。2015年8月大阪を出発し、125日かけて全8322kmを走り切り自転車での日本一周を達成。日本に興味を持ったきっかけは日本の歴史。そして女優の新垣結衣。日本語の学習を開始したのは、2014年の4月から。日本一周出発までたった1年程度、それでも多くの苦難を乗り越え見事日本一周を達成した。そして2016年には自らの経験を「日本語だけ」で発表。高いプレゼン力で多くの参加者が彼の経験に惹き付けられた。今後はこの経験で得たものをブログやプレゼンを通して多くの人に伝えていく活動を視野に入れている。
自転車で日本一周の決意
大学時代から世界を旅したいという強い想いを抱いていた。その前に台湾と同じ島国である日本で旅をしたいと考えていたところ、兵役の時たまたま目にした日本横断のブログを見て、想いが日に日に増していった。具体的な計画が決まったのは出発の2015年8月から1ヶ月半前のことだった。
当時はまだ日本語の勉強を始めて1年程度。きっと不安も人一倍大きかったことだろう。それでも旅路の中で多くの人々に支えられて目標を達成することができた。そんな人々との出会いがこの日本一周の経験の中で一番の収穫だったという。人との出会いも景色もその時と場所によって異なり自分にしかできない経験は何よりも価値がある。その反面、幾度も自然という驚異に押しつぶされそうになったこともあった。自然は簡単に人を飲み込んでしまうが、それでも日々を一生懸命生きている人間の姿を彼自身がこのチャレンジで体現して見せたかったという。
彼はそんな出会いや困難を毎日一日も欠かすことなくブログで発信し続けた。
自らの経験を発信
2015年8月大阪を出発し、125日かけた日本一周のチャレンジは京都で幕を閉じた。毎日ブログで経験を発信し続けたのは理由がある。彼は子供の頃から発表をすることが大好きだった。自分の好きなことは記録に留めるだけでなく、周りの人に発信したい。そんな想いから中国語だけでなく、日本語にも翻訳し、多くの日本人にも発信され始めている。
そしてついに2016年4月に自らの経験を自らの口で発表するに至った。弊社のオフィススペースで開催された発表会であり、見事に満員御礼、終始和やかな雰囲気の中で参加者の心を惹き付けた。この発表を通して、人との出会いの温かさを再認識しただけでなく、大きなチャレンジをすることの意味を改めて考えさせられた人も少なくないだろう。
この経験から得たものは非常に大きく、短期間では文書にもまとめきれない。今後はより詳細な文書をまとめ上げるとともに、より多くの人々に発信を続けていきたいということだ。
自分のライフスタイルを見つけよう
彼が皆さんに伝えたい言葉をそのまま記載します。
「前向きに進もう！」
日本に来てから数ヶ月間、日本で生活したり、旅行したりしました。台湾と同じ島国なのに、日本の広さを感じました。
当初考えていた世界一周の旅はとてつもなく時間がかかることにも気づかされました。
図書館にある本を一生かけても読みきれないのと同じで、一生をかけても世界のすべての景色を見られるはずがありません。
人生もそれと同じでしょう。世界はこんなに広いのに、我々人間は小さすぎます。
だからと言って、絶望する必要はありません。
見られない景色があるとか人生を後悔するとか、こんな理由で呼吸することを諦める人はいないでしょう。
図書館ですべての本を読む人もいないんでしょう。
人生は？自分が楽しいと思えるライフスタイルを１つ選んで生きればそれでいいんじゃないか？
旅行も人生と同じなんじゃないか？
もっと違う景色を見に行ったり、
もっとたくさんの友達を作ったり、
もっと色々なことを学んだり、
これこそが旅行なんです。
「今日は昨日より前向きに進んだ。」
これが旅人のライフスタイルなのです。
OHANA BLOOMから一言
彼はもともと弊社スタッフが台湾で日本語を教えていた時の教え子です。それもつい1～2年前の話で、日本語も初級クラスで学んでいました。そんな彼が短い期間で言葉も通じない日本でこんなチャレンジを達成するなんて想像もしてないことでした。更には私達が主催するイベントで約2時間のプレゼンを全て「日本語だけ」でやり遂げました。目標達成のために本気で挑戦することはここまで人を成長させるのだなと改めて驚かされました。
彼自身この経験を通して自分のライフスタイルを見つけることができたようです。
彼の言うように人生は前向きに、自分に合ったライフスタイルを見つけ出すために何かに挑戦することも大事だと思います。今後、何かに挑戦したいという方がいれば、日本人、外国人関わらず、私達は全力でサポートしていきたいと思っています。
